近年、水道光熱費が高騰している中、家計を預かる立場の方としては「水道光熱費」の節約は悩みの種。うまく節約する方法を知りたい!という方も多いでしょう。

また日本の生活費は毎年高騰している真っ只中にあり、それは水道光熱費も例外ではありません。

そこで今回は、家庭の平均水道光熱費を知り、それを節約する13の方法を電気代・ガス代・水道代別に解説します。

 

世帯別の水道光熱費の相場

ではまず、総務省統計局による家計調査年報(家計収支編)より、世帯別の2021年(令和3年)のひと月の平均水道光熱費相場を見ていきましょう。

世帯人数電気代 (円)ガス代 (円)水道料 (円)
1人暮らし以上5,4823,0012,248
2人暮らし以上10,3174,6485,412
総世帯8,6064,0664,291

出典:総務省統計局:家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)

上記のように1人暮らし以上の世帯では、電気代が5,482円、ガス代が3,001円、水道料が2,248円が平均値です。

2人暮らし以上の世帯では、電気代が10,317円、ガス代が4,648円、水道料が5,412円であり、総世帯では電気代が8,606円、ガス代が4,066円、水道料が4,291円でした。

ここから分かることは、電気代は電気・ガス・水道の3つの中で最も料金が高い傾向にあることです。そのため、電気代を節約できれば多くの出費を抑えることができるでしょう。

また、ガス代、水道代は同じくらいの出費となっております。

 

電気代を節約する方法

次に、電気代・ガス代・水道代それぞれにおける、今日から簡単に実行できる水道光熱費節約方法を解説します!

電気や家電の電源を意識して切る

言ってしまえばこれは「意識すれば最も簡単にできる方法」です。使わないときはコンセントを外すことで、待機電力を抑えることができます。

エアコンの設定温度を室温に近くする

夏場はエアコンを使うのが一般的ですが、温度を室温に近くするだけでも高い節約効果に繋がるといって良いでしょう。適切な室温の目安としては、環境省が定める28度設定が有名ですので、気になる方は下記の参照元をご確認ください。

参考 : クールビズ|COOLBIZ|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。

電気効率の良い家電に買い替える

意外なことかもしれませんが、家電を新しいものに変えることで節約効果が出てくることもあります。例えば蛍光灯からLEDライトに変更するなど、家電を新しいものに変更するのも良いでしょう。

契約内容を見直す

電気代を節約するためには、電気の契約内容そのものを見直すことも大切です。月額料金から家計にあったサービスを選ぶことで、電気代を節約することができます。

電力会社を切り替える

先程の内容にやや関連しますが、電力会社を切り替えることで、月額料金が下がることがあります。色々な電力会社を比較し、最も安い料金で利用できる電力会社を選ぶことをおすすめします。

 

ガス代を節約する方法

では続いて、ガス代を節約する方法をご紹介します。

ガス会社を変更する

単純に、ガス会社を変更することでガス代を節約できます。競争が激しいガス業界では、各社様々なプランを提供している情勢にあります。そのため、現在のガス会社より安いプランを用意しているガス会社を探してみるのもおすすめです。

食器洗いはできるだけ水を使う

食器洗いをするとき、できるだけお湯は使わず水を使うことがガス代節約のためには大切です。なぜなら、水を使うことでお湯を作らなくてすみますので、その分だけガス代を節約できるからです。食器を洗う時には、まずはお湯は使わず水を使う意識をしてみましょう。夏季などは水温もそもそも高めに推移しますので、特に問題なさそうな方法です。

一方、冬季など水の冷たい時期はなかなか難しいこともあるかもしれません。そういった時には食洗機を使って食器を洗うことも1つの手です。食洗機を使うと、食器を洗う時間を短縮できたり、洗剤を抑えて清潔に洗うことができるので、さらなる節約にもなります。

コンロを掃除する

コンロの掃除を定期的に行うと、燃焼効率が上がります。逆に、掃除をしていないと、燃料を多く消費してしまいます。

具体的な掃除方法としては、コンロの汚れを拭き取る、コンロの上にある油カスなどを拭き取る、もしくはいっそのこと、コンロを洗うなどの方法があります。コンロを拭き取る際には新聞紙などを使って拭き取るか、専用の拭き取り剤を使用してみてください。コンロを洗う場合は水濡れNGの部分に注意しつつ、取り外し可能な部分は洗剤を使って洗うとよいでしょう。

お風呂の追い焚きを減らす

お風呂の追い焚きを減らすことで、ガス代を節約することができます。また追い焚きをする際は、できるだけ回数を絞るなどの工夫も心がけたいところです。

オール電化への変更も考える

ガス代を節約するためには、オール電化への変更も検討しましょう。オール電化とは簡単に言えば住宅を暖かくし、明るく照らし、そして調理などをするためのエネルギーを原則すべて電力に頼る、という方法です。

日本でオール電化というシステムが登場し、市民権を得はじめた30年近く前と比較すると現在では格段にオール電化が広まってきています。このオール電化によって、結果的に光熱費の節約につながります。

電気を使って暖房する場合、電気代が増えますが、ガス代や石油(灯油)代が減ります。また、電気を使って暖房することで、暖房設備のメンテナンス費用も軽減されます。

光熱費節約の観点から見ると、オール電化は有力な方法であると言えます。

 

水道代を節約する方法

水道光熱費の中でも、特に節約に取り組みやすく効果も出やすい水道代について、いくつか節約方法をご紹介します。今日からでも実践してみたい、そんな方法となります。

水をこまめに止める

水の流しっぱなしは、お金を無駄にしてしまいます。それも、一番つらいのが「誰も気づいていない&使ってもいないのに水が流れ続ける」ということです。水を止める時は、必ずしっかりと止まっていることを確認しましょう。

ちなみに水道代の節約に関連して、水道の蛇口パッキン交換も時には効果的です。

蛇口のパッキンは蛇口を締めた際の水漏れを防ぐために使用されるもの(通常、ひねるタイプの蛇口については下部にゴム製のパッキンが付いています)ですが、時間の経過や使用頻度によって経年劣化し、水の漏れが発生したり、キチっと締めても水漏れをすることがあります。これにより、水道代増加の原因になることも。

そこで、蛇口パッキンが劣化して水漏れが発生している場合は、パッキンを交換することで水漏れを防ぐことができ、水道代を削減することができます。 交換するためには、蛇口を開けてパッキンを取り外し、新しいパッキンを取り付けるだけなので、自分で簡単に交換することができます。パッキンはホームセンター等で購入可能です。

洗濯はまとめて洗う

洗濯機を使う際は、できるだけまとめて洗うことを心がけましょう。洗濯機からの水道代を節約するには、1回の洗濯でできるだけ多くの衣類を洗うことが大切です。

食器洗い乾燥機を使う

実は食洗器は水の使用よりも費用がかからないという検証結果があります。食器洗いで水を多く使うことが多い人は食洗器に任せるのを検討してみても良いでしょう。

参考:食洗機にかかる電気代や水道代、手洗いとどっちがオトク?

 

電気代値上げへの対策には蓄電池と太陽光発電もおすすめ

電気代をほとんど支払わなくて良い仕組みとして、自家発電・自家消費する方法があることをご存知でしょうか。昨今、電気代値上げの方向で各電力会社の調整が進んでいる情勢にあり、電気代値上げに対する対策はほぼ、どのご家庭でも急務と言ってよいでしょう。

そこでおすすめしたい方法があります。蓄電池と太陽光発電を組み合わせる事によって、自然のエネルギーから電気をもらうという方法です。

もう少し詳しく解説します。

まず「太陽光発電」自体は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

もともとこのシステムは1958年にはシステムとして実用化されていたものであり、簡単に言ってしまえば「太陽から発生する光を電気エネルギーに変換する技術」のことです。

最もわかりやすい太陽光発電の一つは、ソーラー電池です。電卓などに搭載されている技術で、ソーラーパワー導入の先駆的存在です。この技術を用いることで、太陽光のエネルギーを用いてご家庭で利用できる電力を一部供給することができます。

ちなみに太陽光発電のメリットは、太陽光を利用して電力を供給できること。これに尽きます。一般的なご家庭で消費する電力は、電力会社から供給される電力を購入していることになります。つまり従量課金制であり、使えば使うほど電気代が上がっていくというわけです。

さらに昨今は電気代が高騰している傾向にあるため、電気代は今後も上がり続けていくことはほぼ避けられないといっても良いのではないでしょうか。

そして太陽光発電は、当然のことながら太陽の光が出てきている時間帯のみ発電が可能です。つまりどういうことかと言うと、太陽光発電は太陽光発電システムが単品で備わっていても夜間にはその電力を使うことができません。

よって、日中に発電した電力を「どこかに貯めておく設備」も必要となります。そんなときに活躍するのが蓄電池というシステムです。

先ほど太陽光発電の仕組みを「小さなものに例えると、電卓」とご紹介したように例えるなら、蓄電池システムは一般的な「モバイルバッテリーのようなもの」だと思っていただければ良いでしょう。電力を貯めておくことができ、そして繰り返し利用することができます。 

蓄電池のシステムも同時に設置することによって日中、太陽光発電から得た電力を蓄えておき、太陽が昇っていない夜間の時間帯にも太陽光発電の恩恵を受けることができるわけです。 

 

光熱費の節約についてよくある質問

光熱費の節約についてよくある質問をご紹介します。

一人暮らしで水道光熱費を節約できる工夫は?

一人暮らしで水道光熱費を節約するためには、まずオール電化を検討することが重要です。

オール電化とは、冷暖房や照明の稼動などを全て電気(電力)を使用してまかなうことを言います。オール電化を導入することでガス・その他エネルギーの消費量を抑えることができるので、結果的に水道光熱費の節約に役立ちます。

家族で水道光熱費を節約できる工夫は?

2人暮らし以上のご家庭単位で水道光熱費を節約する場合は、まず家電製品が古すぎないかどうかをチェックしましょう。家電製品が古いと、電力消費量が多くなり光熱費がかさんでしまいます。

さらに水が関係してくる家電製品の場合、製品が古いと節水性能が悪く、かえって水道代が高くついてしまうケースもあります。

 

光熱費を節約する方法まとめ

今回は、今日からでも実践可能な水道光熱費を節約する方法についてご紹介してきました。

水道光熱費を節約するためには、ご自身の世帯の使用量を調べ、他の世帯の平均と一度比較してみましょう。そのうえで、今回ご紹介した節約方法を実践してみることをおすすめします。

ミライでんちでは、太陽光発電や蓄電池を活用した、電気を自給自足できる方法をご案内しております。今回ご紹介した節約方法以外に、もっと長期的に電気代節約をしたいと考えてる方に無料でアドバイスを行っております。

今回ご紹介した太陽光発電や蓄電池のことについて、もっと詳しく知りたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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